川魚
川魚といえばアユ、ウナギ、コイ、フナ、ドジョウなどが川魚料理の主流ですが、釣りの対象としてはこのほかにも渓流のイワナ、ヤマメ、川や湖のニジマス、ブラックバス、ブラウントラウト、ナマズ、ライギョ、ワカサギ、タナゴ、モロコ、ヘラブナ、クチボソ、ソウギョなどがあります。どの魚でも簡単に釣れるものではありません。釣りはフナに始まってフナに終わるといい、淡水魚の中で最も難しいとされるのがヘラブナです。マブナと違って植物性のエサしか食べません。そのためにヘラブナにのめり込む人は実によく研究を重ね、サツマイモをふかして裏ごししイモネリを作り、サナギ粉と卵黄を入れたり、人間の食べる食事以上に気を使ってエサを作り上げます。警戒心が強く、食い付きが悪い魚の気をどうやって引くか研究を重ねます。道具などもウキは孔雀の羽根のしんを使って漆塗りで仕上げたり、まさに美術工芸品的で高価なものを使用します。本当の釣り人は寒中の一番魚の動かない、食欲のない時期に挑戦します。横利根川などでは真冬の朝4時頃より火鉢を抱えて釣り場所へ座り、体中霜だらけで真っ白になりながら竿を振っています。そうして一日かけて釣ったヘラブナは重量を量ると全部元の川に帰してやります。ヘラブナは食べても美味しくなく、釣り上げるだけで満足するため放つのだそうです。これがヘラ師が一目置かれるゆえんです。

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